先日も書きましたが、この日曜は福岡までコンサートに出かけていたのでした。
で、これまた恒例ですが、コンサートの前は展覧会を廻っているわけで。
ということで、日曜日にめぐった展覧会3箇所の感想を、ごく簡単に書いてみます。
福岡アジア美術館「魅せられて、インド」
飛行機を降りて、最初に行ったのは福岡アジア美術館。ここは地下鉄の中津川端駅の真上にあるので、雨でも雪でも行きやすいです。
ここで開かれていた展覧会が、「魅せられて、インド」。前半はインドとの関係のある芸術家の作品とインドコレクション、後半は芸術家以外の人のディープなインドコレクションが展示されていました。面白いのは当然後半の方で……。
前半は、平山郁夫さんや横尾忠則さんの作品が良かったかと。平山さんは高台にあるインドの古城と、低地の農地と人々、という構図と色の対比が好みでございました。
後半の方は、象のガネーシャ神コレクションとか、石版画のコレクション、お洋服のコレクションが良かったです。あと後半は、インドで買ってくる度に妻に怒られたとか、そんな逸話も紹介されていて……コレクターって何を集めるにしても大変ですよね……。その方は石版画やガラス絵のコレクションでしたが、どれも良い色でした。蒐集する際のの視点の確かさを感じました
九州国立博物館「細川家の至宝」
2件目の美術館は九州国立博物館。永青文庫の展覧会です。2010年の東博、2011年の京博に続く巡回展です。2年前の東博で結構楽しんだので、九州に行ったついでにもう一度見てみようという趣旨でしたが……。
なんとなく、展示室が狭いのか各パートの展示物が少なくて、各パートの意味が判りにくかった印象です。
例えば、東博の時は白隠の掛け軸が10以上あったのが、九博では4。なので、物量で呆れて感心するという展開にはなりませんでした。なんとなく東博の半分程度の展示物という感じ。あと、見たかった東海道風景図巻がすでに展示終了していたのも残念でした。
ちょっと面白かったのが、解説のパネル。基本的に九博のパネルは子供向けというか、必要以上にわかりやすくしているのですが、今回は菱田春草「黒き猫」の猫が解説をしてました……。あの猫、動くんだ(そこに感心するんじゃない)
太宰府天満宮宝物館「神戸智行 イノセントワールド」
九博で意気消沈して帰ろうかと大宰府天満宮の参道をを歩いていたら、天満宮の宝物館で神戸智行の個展をやってる旨のポスターを見つけて慌てて引き返します。この個展は千駄ヶ谷や銀座でやっていたものの巡回だそうですが、見てないので丁度良かったです。神戸さんは去年1月のDOMANI展で気に入っていたので、思わぬ再開でした。
今回の感想も、やっぱり、わかつきめぐみ、何ですけどね。
ここは神社なので、図録を「初穂料」を納めて購入するのでした。初穂料って、新鮮な響きだわ。
ということで3箇所を回りましたけど、最初から行くつもりだった九博が一番面白くなかったのは、何回も見ると面白さが減衰するという、限界効用逓減の法則というやつなのかしら?。