月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

今年見た展覧会から

今年見た展覧会の中から、個人的に気に入ったもの、というかテンションが高くなったものを上げておきます。

例年なら展覧会のベスト、などと言ってましたが、展覧会記録メモが壊滅的でベストとは評価ができないので。
そのため今年は、展覧会のポスターなどを撮った写真を見返して、記憶に残ってる展覧会の中から選ぶという形になりました。要するにビジュアル重視……。
なお、順番は見た順です。展覧会の順位じゃありません。

1.アートのなぞなぞ(静岡県立美術館)
静岡で1月に開かれていた展覧会。高橋コレクションの現代美術は過激な表現のものが少ないから(よくよく見ると、テーマは過激だったりするのだが)安心してみることができます。静岡県立美術館のコレクションも並べて、現代美術が過去から繋がっているものだというのを示していたのもよかったです。
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2.仁和寺と御室派のみほとけ(東京国立博物館)
前半はおとなしい展示と見せかけて、後半では仏像を並べて並べて並べまくる!。圧巻でしたね。葛井寺の千手観音様、1042本も手があって肩は凝らないのか?などと妙なことが気になったりして。
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3.名作誕生(東京国立博物館)
タイトルから展示内容が分かりにくいので東博にしては空いていた展覧会。ですが内容は良かった。日本美術を様々なテーマで、過去からの題材などのつながりを見ていこうというもので、国宝重文で学ぶ日本美術史の様相もありました。とはいえ、曽我蕭白さんのやりたい放題が全てを持っていってしまうのですが。
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4.こいのぼりなう!(国立新美術館)
国立新美術館で年に1度くらいで行われる、一部屋丸々使ったインスタレーション展示。変におどろおどろしい感じにならないのが良いです。今回も、良く判らないけどなんかすごい、という感じで。あと、人をだめにするソファは本当にダメになるというのも判りました(謎)
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5.深堀隆介展 平成しんちう屋(平塚市美術館)
アクリルの上に描かれた金魚なのに立体に見える不思議。とりあえず、金魚を入れた枡で日本酒を飲むとどんな味なのかは試してみたいところです。
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6.縄文(東京国立博物館)
縄文土器だの土偶だのを一堂に集めた展覧会。もしも東博で事件があると、縄文の国宝が全て消滅する可能性もありましたが、無事事件もなく……(をぃ)。
基本的に、縄文は可愛いというのが感想で、好みの展示でしたわ。火焰式土器の火焰部分が、元々は棒を通す取っ手の部分だったと気づいたのが、一番の収穫かも
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7.藤田嗣治展(東京都美術館)
藤田嗣治の作品を集めた展覧会は今までもありましたが、パリの藤田(前半)か、パリの藤田(後半)のどちらかに焦点を当てたものが多くて、途中の中南米や日本(そこには戦争協力がも含まれる)はそれほど数がなかったような。今回の展覧会は、それらも含めたオール藤田を網羅していて、全ての時期を通してみることができたのがポイント。そうやって見ると、中南米と戦後パリの絵画が繋がって見えたり、藤田嗣治を知るには重要な展覧会だったと思います。
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8.海たび(名古屋市博物館)
名古屋から知多半島にかけての海岸線での、海にかかわる職業や風俗を取り上げた展覧会。こういう地域密着型の大規模展覧会って、見ていて楽しいです。とりあえず、干潟でかすぎ、木曽川土砂運びすぎ、吉田初三郎は楽しすぎ、という、良い展示でしたわ。
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9.ニッポンおみやげ博物誌(国立歴史民俗博物館)
おみやげから見る日本観光史という感じの展覧会。江戸時代のおみやげから観光名所がどのように選定されていくのか、おみやげのコレクション化など、多岐にわたる良い展示でした。というのが表向きの感想ですが、それよりも、一番最初の展示が研究員が子供時代に集めたキーホルダーの束だったり、研究員が出張の際に買ってきたお土産を集計するために外箱を保存しておいて展示したりと、企画された方の熱量が最高ですね。こういう研究者の熱量が感じられる展覧会は大抵当たりです。
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10.小原古邨展(茅ヶ崎市美術館)
今年最大の伏兵、小原古邨展です。いやーこういう絵は好きだわ~。木版画なのでちょっと硬質ではあるものの、生き物の動きをとらえた絵が素晴らしいです。来年は、太田記念美術館でも小原古邨を取り上げるそうなので、それも見たいですね。
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といった10作品を選んだのですが、今年の選び方だと、絶対に抜けている展覧会がある気がするんですよね……。
ちゃんとブログを書かないと年末に苦労する、ということですね。そろそろ学習しなければ……