月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

描かれた都@大倉集古館

大倉集古館で開かれている「描かれた都」という展覧会ですが、twitterのタイムライン上ではかなり評価が高い様子でして。なんですけど、どうも大倉集古館というと展示ケースが古くて見難いとか、16時30分で閉館なので朝の遅い私には行きにくいとか、ついついネガティブイメージが先行してしまって、いつも行くのは会期の終わりの方という感じです。

ということで、今回も会期末の1週間前に、やっと重い腰を上げて見てきたということです。
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展示の方は、1階が中国の宋の都だった開封と杭州、2階が京都と江戸という構成になってます。

まずは1階の開封。2012年に東博であった故宮博物院展で盛り上がった清明上河図、その写本が展示されています。そういえば、東博でも12月に清明上河図の模本のひとつを東洋館第8室に展示すると言ってましたので、ちょっとした清明上河図ブームとなってますね。
作品の方は、清代まで来ると色が違うなぁと。複数展示されていることもあって、作成した年代による違いを感じられた気がします。


そして杭州の方は、杭州のすぐ隣にある西湖の大特集。これだけ日本にも影響のあったところですし、今は世界遺産にもなってますし、一度行ってみたい所ではあります。


さて2階に上がりまして、まず江戸ですが、一気に飛ばして一番最後の山口晃さん注目です。って、江戸の最後なんですけど(汗)。
山口さんの作品は、森美術館の所蔵する、六本木ヒルズからの俯瞰の作品でした。なんか生まれた自宅も書き込んでいるということですが、生まれは麻布あたりなのかしら?
かくいう私は、通った中学を探してみるものの、雲の下だったってね(汗)。

ちなみに、山口さんがこの展覧会を見に来た様子が大倉集古館のブログに載ってますが……。ケースに上がり込んでますね(汗)


最後に京都ですが。
まず、久隅守景さんの「賀茂競馬・宇治茶摘図」が好みでした。淡く細く儚くって感じの絵柄が好きですわ。と、淡く打の儚くだの言っても、描かれているのは競馬、それも荒いことで有名な上賀茂神社の競馬ですけど。

あと、洛中洛外図は今回展示されていたのは御所と二条城が目立つ後期のバージョンのもの。何でも朝鮮通信使が描かれているのは、これともう1つしか例がないとか。
それよりも、御所から二条城に伸びる御幸の列が大きくて目立ちます。

そういえば、朝鮮通信使を方広寺で接待する際に耳塚を見せてややこしい事になったとかならないとか、そんな事を読んだ記憶があるのですが、それを思い出しましたわ。


という感じで、個人的には2階の展示が良かったなぁと。やはりいまいち、中国の都市にはなじみがないようです、我ながら。