東博の毎年恒例行事「博物館でお花見を」に行ってきましたので、適当に写真で紹介します。
なお、これに行ったのは3月21日でしたが、このときは桜はまだまだだったので、庭園の写真は無いのですの。
まず初めは国宝室にありました、狩野長信の花下遊楽図屏風。
第3~4扇がないのは、たしか震災で焼けてしまったせいだと思いますが、「花下遊楽図」というタイトルにふさわしい部分はまさにそこだったと思いますので、何とも勿体ないなと。
続けて第3室にあったのは、伝雪舟な四季花鳥図屏風。
サイズとか気にして撮影したのだけど、撮影した高さが違ってますね……。
それはともかく、この絵は鶴がなかなかカッコいいかと。
とはいえ、雪舟にしては筆の勢い的なものは大人しいなぁとは思います。
第7室までやってきて、俵屋宗達の桜山吹雪図屏風
べたーっと塗っているだけにも見えるのに、構図が良いよねぇ。左のスカスカさと右側の混雑の対比とか、実にうまいです。なんか、野の中を散歩できそうな感じに見えてきます。
源氏物語の若菜上を描いた屏風もありました。
若菜上なので猫は必須ですね。
というか柏木さん、後ろ見ちゃダメ、身の破滅(汗)
1階に下りて、11室の冒頭。艶めかしきは如意輪観音さまです。
歴史資料のフロアには、伊豆の国の古地図があったりして。
下が北なので分かりにくいですが、上のほうにあるのが伊豆七島ですね。
このフロア、改装したのちは古地図の展示が多いので地図屋としては地味にうれしいです。
近代日本画からは、梶田半古「春宵怨」と木島櫻谷「朧月桜花」
どちらも薄墨を背景にした夜の絵ですが、不思議に落ち着きます。
という感じで……。見終わってみると「お花見」関係ない作品ばかり気に入ってますね、私。