先日(8月28日)京都に行った際ですが、京都国立博物館と龍谷ミュージアムに行ってきました。
まずは京都国立博物館。
ここでは1階のフロアを使って「仏法東漸」という特集展示をやってまして。この特集展示で展示されているものは経典が中心でしたのでパス気味でしたが、代わりというわけではないですが2階のフロアに時間を割いたのです。
特に近世絵画のコーナーでは「京都諸本山の近世絵画」というタイトルで、京都にある各宗派の総本山から借りてきた近世の屏風を展示していて……中々豪華でした。
- 狩野山雪「蘭亭曲水図屏風」
- 山楽・山雪展で一番最後のフロアに展示されていた真打に再会できました。定規で引いたかっちりとした建物の線もあって、とてもきっちりすっきりとした絵に見えます。八曲二双と横に長いのもあって、実際に川を下って曲水の宴を見ている気分になりますね。
それにしても、どう見ても詩よりも酒優先なおじさんが多いように見えますなぁ。 - 曾我二直庵「柏鷹蘆鷺図屏風」
- 鷹の雰囲気がいかにも曾我派の描き方で。また鷺さんの目も鋭いです。
- 狩野探幽「布袋花鳥図」
- 探幽さんが描いたからというわけでもないでしょうが、布袋さまが家康のようにも……(神君に失礼な)。あと、左のスズメが可愛いです。
京博の後は、市バスの206系統で龍谷ミュージアムへ。ここでは玄奘(三蔵法師)の一生を振り返る展覧会です。
玄奘の展覧会というと2011年に奈良国立博物館でやっていた「天竺へ〜三蔵法師3万キロの旅」*1が決定版という気もしますが、今回の展示は2011年の展示をコンパクトにして、かつ、子供向け解説を拡充した感じでしょうか。「5分で分かる玄奘さんの人生」なんて、ノリノリでしたなぁ。
と言いますか展示を見ながら、あーこれは2011年の時は違う感じで展示されてたなー、などと「天竺へ〜三蔵法師3万キロの旅」をいちいち思い出してしまって、どう考えても展示をちゃんと見てませんね、私……。
*1:おお、公式のWebページが残ってる!