自分の勤めている会社では年に20日まで有給休暇を取ること出来ますが、今年度は未だ半分の10日間しか取ってません。このまま年休を捨てるのは何とももったいないですので、急遽休みを取って*1名古屋に行ってきたのでした。
急遽行くので、名古屋へは座席に余裕のある新幹線で向かいます。富士山を見ようと進行方向右側の窓側席に拘ったら、「のぞみ」には珍しい「N」のつかない700系が。
すっかりカモノハシさんを見かけることも減ってきました。
E席に拘ったかいがあって、ちゃんと富士山も撮れましたよ。
名古屋について、まず最初に向かったのは徳川美術館。
今回は「知られざる徳川美術館コレクション」と題して、コレクションの中で普段は展示しにくいものを集めた展示でした。
かちかち山の掛け軸とか、確かに展示しにくいものが多数で、何を思って集めたんですが尾張の殿様はと思うものも。他にもニセの雪舟にニセの信長書状、米騒動の絵巻など多種多彩で、眺めているだけでも楽しい展示でした。
それから併設というか隣にある蓬左文庫では、収蔵品で蓬左文庫の歴史を振り返る展覧会。ここは尾張の殿様が初代から目的をもって本を集めていたことが見て取れて、うーん、闇雲に本を買うだけでは良いコレクションは構築できないなぁと反省することしきりです。
徳川美術館の次は名古屋市博物館に向かうのですが、基幹バスで久屋大通まで戻って地下鉄桜通線に乗り換えるのもイマイチなので、桜通線の車道駅まで歩くことに。20分かかるかと思いましたが、13分ほどで歩けましたね……(何を怯えてたんだ)。
道の途中にあったマンホールさんに、アーケードさん。
そして名古屋市博物館に到着しました。ほとんど、「名古屋めしのもと」という展覧会タイトルだけで来てしまいましたわ。
この展覧会は前半は名古屋独自の食材である豆味噌(と、その副生成物である、たまり醤油)の製法や販売方法を振り返り、後半では明治以降の主に外食やハレの場の食事の変化を追いかけるものでした。タイトルほど「名古屋めし」に特化した話が出るわけではないですが(台湾ラーメンなんて完全無視ですし)、味噌のつくり方は勉強になりました。これは作るの大変だわ。
名古屋市博物館の後は、ちょっと新瑞橋のバスターミナルを見物した後に(駅とバスターミナルが一緒になってるの、便利良さそうですね)
金山の名古屋ボストン美術館へ。ここでのテーマはヴェネツィアです。
ヴェネツィアに関する展覧会は2011年に江戸東京博物館で見てますが、その時とは違って今回は絵画コーナーが盛りだくさんなのが良かったです。ティティアーノの作品が、それを版画にしたものを含めて多数あったり、モネがヴェネツィアで描いた作品が有ったり、中々の名品揃いでした。
(参考、2011年のヴェネツィア展)
lunacat.yugiri.org
そして最後に松坂屋美術館。ここは当初来る予定が無かったのですが、途中の地下鉄の駅でポスターを見て、行く気になったのでした。
これは、パリのモンマルトルとモンパルナスにあった、若手画家が生活していたアパート(行ってみればパリ版のトキワ荘か?)に出入りしていた画家の作品を集めたもの。藤田嗣治の作品なんかもありましたが、何よりも、やはりローランサンは可愛いやねぇ……。
ここまで4件の美術館を巡って、時刻は19時前。すっかり夜ですね。
最後に、ちょっと鉄分を補給しようと、地下鉄東山線を八田まで乗って、ちょっとだけ近鉄に乗って名古屋に戻ったのでした。
*1:いや、前の週から全力で打ち合わせが来ないように調整しましたが