今回の展覧会はいつもの平成館特別展示室ではなく,本館の特別5室が会場.特別5室というと,この前まで仏像の道をやっていたところで,レオナルド・ダ・ヴィンチの作品だと1作品しか入らない(をぃっ)*1狭い会場です.何でないようについてそんなに期待していなかったのですが…….
すみません,私は重要なことを忘れていました.ここは東博なのでした.展示物には国宝の土偶が全て含まれているし,照明はちゃんと東博レベル,一つ一つの土偶が輝いています.ちょっと法隆寺宝物館の仏像や,表慶館のアジアギャラリーに通じる照明といった感じ.更には,通常の考古展示に見られる歴史のお勉強的な説明がほとんど無い.純粋に美術品として土偶を楽しんでくださいという構成になっていて,そりゃもう引き込まれてしまいます.
それにしても土偶っていろんな形があるもんです.亀ヶ岡式やお尻が大きい安産型,顔が猫チックなのとか見ているだけで楽しい.特に,猫っぽいのがお気に入りで……連れて帰りたいもんです(^^;;).もちろん連れて帰れませんが.
ということでこの展覧会,純粋に美術品として楽しんでしまう,というか形を見て楽しむって感じでよい,お気楽な感じですが,かなりおもしろいです.はい.
*1:モナリザとか受胎告知とか,この部屋に1作品だけの展示だった