3月27日からサントリー美術館で開かれている「和ガラス−粋なうつわ、遊びのかたち」という展覧会。実は初日に見に行ったのですが結構内容が良かったので10日にも行ってきました。ついでのついででサントリー美術館のメンバーズクラブにも入ってしまいましたので来年4月まではお財布を気にせずにサントリー美術館に入ることが出来ます、というか、六本木に丁度良い無料休息所が出来たというべきか(をぃ)。
そんな和ガラス展、2度も行ったからといって別に国宝級の名画があるというわけではないです。日常で使われた(一部、大名が日常に使った、なんてものもありますが)ガラスの器や装身具(かんざしなど)が展示されているだけです。ですが、そんな日常品でも素晴らしい輝きを持つ宝石のように見えるのがサントリー美術館。もちろん素材の良さもあるのですが、やはりサントリー美術館にはLED照明の魔術師がいるのでしょう。
しかし展示を見て思ったのは、江戸時代の手作業技術でこれだけの透明感をだす、仕事の丹念さに感動せざるを得ないということ。透明なガラスの透明さ(?)もさることながら、透き通った色ガラスには吸い込まれるような美しさがあります。たとえば「藍色ちろり」という、和ガラス展のWebページにも載っている急須なんて、ウルトラマリンとかラピスラズリとか言いたくなる深い青が素敵です。
それから、ガラスの虫かごや金魚鉢もたくさんあって、これも如何にも涼しげでよい感じ。見ているうちに夏は金魚を買ってみようかと思うのが最大の欠点かもしれません(^^;;)。
ところで、これからこの展覧会に行かれる方は、晴れた日の日中をおすすめします。今回の展示物が色あせのないガラス製品が中心のせいか、3階の展示場の入り口に外の光が当たるようになっていました。入り口のところにガラス玉(ビーズ)で作った暖簾のようなものがあったのですが、自然光を通して見るといっそう輝いて見えます。ぜひ、お試しを。