今日は月曜日、平日ですけど、今日の事業仕分けの対象に国立文化財機構と国立美術館が入っていたので、その内容を確認しようと思って会社を休みにしていたのでした。ですが、美術館関係の事業仕分けは夕方なのでそれまでは暇。なのでどこか展覧会に行ってこようとなるのですが今日は月曜。ほとんどの美術館は休館日です。
ということで前置きが長くなりましたが、月曜に開いている展覧会と言うことで、森アーツセンターギャラリーのボストン美術館展に行ってきたわけです。べ、別に、どうしても行きたかった訳じゃないんだからね、勘違いしないでよねっ(なぜツンデレ???)。
今夏の展覧会は、ボストン美術館の収蔵品の中から16世紀から20世紀にかけてのヨーロッパ絵画を持ってきた、って焦点がはっきりしない展覧会ですな。ま、実際に見てみると17世紀くらいと19世紀後半の印象派のあたりに中心があるようですが、だったら分けてやればいいのにねぇ。どうも名画というか名前の売れた画家の作品を集めただけのように見えてしまうのが辛いところです。
ボストン美術館については名古屋にその名も「名古屋ボストン美術館」という出張所があり、こまめに通えば今回展示されている作品も見ることが出来ることもあって、どうも評価がきついです。あと、作品リストが置いてなかったことも、評価を下げております。
とはいっても、作品は非常に良かったですよ。一寸上げておきます
- アンソニー・ヴァン・ダイク チャールズ1世の娘、メアリー王女
大人びた幼女といった感じが良いです。こういう絵を見ると、子供というのが近代になって発見されたものであるという説が納得できます。 - カミーユ・コロー 花輪を編む娘
見るからにコローの色ですが、この少女は可愛いです - ルノワール ガーンジー島の海岸の子供たち
そのぬけに明るい色彩、明るい情景 - ルノワール 日傘をさした女性と子供
よく見ると焦点が定まってない気もしますが、でも女性の品の良さのようなものは伝わってきます - モネ アルジャントゥイユの自宅の庭のカミーユ・モネと子供
のが連続するとATOKが怒ってきたけど、そういうタイトルなんだから仕方が無いじゃない。とにかくも、これもお花畑でお裁縫と、のどかな感じが良いですな - モネ ヴァランジュヴィルの崖の漁師小屋
一部屋、半円状の空間にモネの作品だけを10作品展示している部屋がありましたが、その中でこれが一番気に入りました。海にせり出した崖の上に一軒の小屋が有る、という光景。五能線とか乗っているとこんな光景を見かけることが有るような気がします。 - カミーユ・コロー フォンテーヌブローの森
やはり好きだよ、コローさん - マティス 花瓶の花
印象派を眺めてきた後にマティスを見ると、極彩色の中に禅のようなものを感じます。
全く、作品は良い展覧会でした。作品は……。