月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

バルビゾンからゴッホまで

今日は文化の日で祝日、しかも良く晴れている、ということで、毎度おなじみ美術館巡りをするにも、ある程度駅から遠いところに行くことも出来そうです。当初は今日、大阪まで行って正倉院展を見ることも検討したのですが、昨日到着したMacBook Airを触っていたり、黒猫と飛脚の到着を待っていたりするうちに12時を過ぎてしまいまして……。そんなわけで都内で駅から遠いところ、ということで府中市美術館に行ってみたのです。


府中市美術館に着いたときは14時5分過ぎ頃。14時から井出館長の講演があったようですが、それには間に合わなかったのは残念です。もしかして、無理に入れば入れてもらえたかも?
真、そんな無理はせずに展覧会場へ。今回やっていたのは「バルビゾンからの贈り物」。バルビゾン派の絵画が日本の画家に受容され武蔵野を舞台に花開く、というストーリー。そんなストーリーなのでフランスの作品と日本の作品を行ったり来たり。でも違和感がないところを見ると、本当にこの展覧会が言うとおり、バルビゾン派を受容して日本の近代絵画が成立しているのかもしれません。いや、展覧会の作品の並べ方が上手なのかも。

それにしても、コローの「夜明け」という作品、上から下へ、夜明けの色のグラデーション(上の方は夜なのに下の方は朝)が表現されていて素晴らしいです。
あと、高橋由一の「墨水桜花耀耀の景」。隅田川の桜を描いたものですが……、私の写真の構図は1874年の絵画と全く同じという事実に気づいてしまったです……。


展覧会を見た後は、結構気に入って展覧会を長々と見ていたので、府中市美術館の喫茶室に立ち寄って糖分を補給。

どう考えても手間をかけたものではありませんが、美術館で食べると美味しいのが不思議です。


さて、府中市美術館を見た後は府中駅まで戻って京王の特急で新宿へ。時間は16時を過ぎていたのでどうしようか悩みましたが、国立新美術館が18時までだったのを思い出して六本木へ。国立新美術館ゴッホ展、こういう混雑した展覧会に行くなら閉館1時間前から入ればすいているだろうという考えです。入ったのは閉館80分前の16時40分でしたが、予想通り前の部屋から順に空いていきました。

それにしても、ゴッホはやっぱり筆の跡の荒々しさが素敵です。その点に注目してみていました。
あと、アルルの部屋の再現がされていました。あの部屋って斜めだったんですねぇ。言われてみると、確かにその通り。


と、今日は2カ所しか見られませんでしたが、久しぶりにコンサートの時間を気にせずに見たせいか、ゆっくりと見ることが出来ました。やはり美術品を見るときくらい時間を気にしてはいけないと言うことなのか……。