月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

国宝源氏物語絵巻@五島美術館

今日は昨日に引き続き、APECとやらで都内をうろうろしていると警察の方に色々聞かれちゃうかもしれない日です。そんなこともあって何処に行こうか悩んでいるうちに気づいたから14時。慌てて出かけます。

もう遅い時間でしたので、普段は行かない遠いところを1箇所だけ行こうと考えて、世田谷の五島美術館に行くことにしました。どうも総武線沿線に住んでいると、渋谷もしくは池袋から私鉄に乗っていくところは、ものすごく遠く感じます。

その五島美術館では、国宝の源氏物語絵巻を全て(名古屋の徳川美術館のものも含めて)展示するという特別展をやっていました。源氏物語絵巻の展示は五島/徳川の両美術館で毎年やっていますが、両者の全ての絵巻が揃うのは、五島でも徳川でも10年おきにしかやりませんので、それなりに貴重な体験です。しかも、五島美術館はこの展覧会を最後に2年間の休館に入りますので、その意味でも訪問する意味があります。


展覧会は、源氏物語絵巻と、その復元模写を並べて展示しているので、当時の色が想像しやすいです。ただ、900年の間に起きた色の劣化が余りにも激しすぎて、ついつい視線が復元模写のほうに行ってしまうのが困りものです。なお、色あせは若干、五島美術館所蔵のものの方が進んでいるような……。
あと、源氏物語絵巻って残っているのは後半のほうが多いのですね。源氏物語は第二部(明石から、準太政天皇になるまでの間)が好きなもんでして……。


さて、展覧会のついでに庭園の方も歩いてみます。このあたりは多摩川が武蔵野台地を削って出来た河岸段丘ですので、結構高低差があります。庭園内には各地から集めた石仏や灯籠があちらこちらにおかれているのですが……正直、余りこういうのは好きじゃないです。美術品は、特に屋外にあるものは、その土地の風土と合わせて見る方が良いのではないかと思うもんですから……。

ちょっと紅葉には早いようです。