今日は青春18きっぷが(有効期限が明日までだと言うのに)余っていたので、JRの運賃が少しかかる所、と言う理由で千葉市美術館に行ったのでした。
千葉市美術館でやっていたのは田中一村展。
この千葉市美術館で田中一村展と言うと10年前の2010年の展覧会を思い出しますが、あの展覧会は日曜美術館(当時は新日曜美術館だったかも?)で放送した途端に大反響で待ち行列が建物の外まで伸びてしまって……で、結局自分は行けなかったという、そういう甘酸っぱい思い出(?)があります。
そんなわけで田中一村を大量に観るのは今回が初めてとなります。
とりあえず、一村の絵といえばで出てくる、奄美時代に至るまでがものすごく長い。一番最初は南画というか清朝期の中国絵画のようなところからスタートして、日本画の各方面をぐるぐるしているような感じ。というか、大正期の洋画の方々の迷走を日本画でやっているような感じにも思えました。
それが1960年台に奄美に行くと、あのようなルソーもかくや、という絵になるのですから、面白いものです。
ただ、奄美に行く前にやっていた帯のデザインなどに片鱗があるようにも思いました。
ところで千葉市美術館の5階には常設展示室があるのですが、今回も中々パワフルで……。
松林桂月さん、月明かりの葉が美しいわ。
葛飾北斎はいつも通り力強い。
正月らしい凧揚げに。
八坂神社の舞妓さんも。
このほか写真はありませんが(撮影禁止だったため)、東山魁夷の良い作品もありましたわ。
何かいつも、千葉市美術館は常設展示の方が楽しんでしまいますな。