7月31日の土曜日には、東洋文庫ミュージアムにも行ったのでした。
(みんな大好きモリソン書庫ですよ)
今回の展覧会は、江戸時代の江戸の地図を見ていこうというものです。基本的に年代順に展示されているので、展示された地図を見るだけで江戸の発展を見ることができます。
まずこれは、平安時代の江戸の地図。といっても江戸時代後期に書かれた想像図ですが。
江戸の範囲として描かれているのが、浅草から市川あたりで、このころは小岩あたりが江戸の中心だったと(そうじゃない)
こちらは太田道灌の頃の江戸を描いた、江戸時代後期に書かれた想像図。江戸前島が無いとか、想像図過ぎますってば。
そして江戸時代になりまして。江戸時代初期の慶長の頃の地図。明暦の大火前で、吹上に大名さんの屋敷が沢山あります。
これも江戸時代初期。天守閣目立つな。
こちら、明暦の大火(1657)の直前の地図だそうです。縦長でとても詳しい。
どうしても気になるのが、伊達さんのお屋敷。上屋敷は「松平陸奥」と書かれているのに下屋敷は「政宗 下」なんですよね。
なんで政宗さんだけ名前なんだ。
1670年ごろの、測量結果をもとに描かれた地図。結構昔から測量地図もあったんですね(まぁ測量しないと外堀なども作れないから、測量技術自体は古いのでしょうね)
これも1690年ごろ(元禄時代)の地図。これも測量結果をもとに書かれているようですね。
外堀のところの見附の枡形が良く見えます。
赤く塗ったところは、明和9年の火事で焼けたところだそうで。白金から浅草まで燃えてるぞ。
江戸時代後期の携帯用の区分地図。携帯用ったって大きいじゃないですか(昔、昭文社が売っていた市町村の地図くらいはあるかな)
明治時代の地図も少しありました。
こちらは明治15年の地図。山手線もあります。
最後に、大正時代の20万分の1帝国図。今の地勢図の前身ですが、色の使い方は今と一緒なんですね。
いや、地図を見ると盛り上がってしまいますね。カメラのバッテリーが空になりましたわ(写真撮りすぎ)
www.toyo-bunko.or.jp
今回の展示については、地図中心(日本地図センターの発行する雑誌)が詳しいし、地図も大きくてよいです。