9月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3454

このタイトルを思いついた時点で優勝という感じですが、藝大の教授陣へのインタビューを中心とした本です。このインタビューに出てくる方々は孤高の芸術家ではなく、どの方も社会とのつながりを考えているのが印象的です。他の教授陣もそんな考えなのか、他の方のインタビューも読みたくなりました。
読了日:09月01日 著者:国谷裕子,東京藝術大学

北海道を旅する司馬さん、前半は函館松前江差を巡ります。にしても松前の土地への評価が低いなぁ。松前は確かに広い低地は無いけど広い台地があるので耕作をするつもりでなければ住みやすいところに見えるのですが。この辺り司馬さんの脳が自然と農耕民族視点で評価しているのかなとも感じます。で、後半は札幌、石狩、新十津川、旭川と来て最後が陸別、って最後に遠くまで飛びますな。なんか北海道の大きさを舐めた移動距離です。
読了日:09月02日 著者:司馬 遼太郎

松平も織田も父親の時代が終わりました。信長のほうは濃姫との掛け合いが始まって、今後を期待してしまいます。一方竹千代は駿府に移って、暫くは勉学の時でしょうか。何度読んでも良いテンポで進む良い小説です。
読了日:09月08日 著者:山岡 荘八

奈良時代の東大寺の歴史を、その前身となる寺の形成史も含めて読み進めていきます。文献だけでなく三月堂の修理の際の調査結果も合わせて過去を推定していくのはまさに歴史学者です。それにしても聖武天皇、字を見ると皇后の尻に敷かれていたイメージが強いのですが、政治に対する思いがまっすぐですな。
読了日:09月10日 著者:森本 公誠

読了日:09月17日 著者:JRガゼット編集部

現代美術の流れを世界の流れと日本の流れそれぞれを通しで解説しています。なるほど、世界の流れと日本の流れには違いがあるのか。道理で外国の現代美術を見ると首をひねることも多いわけだ。後ろの方には現代美術と政治の関わりを反体制以外の側面も含めて書いてあったのも良いです。良くまとまっている、これこそ新書という感じです。
読了日:09月18日 著者:山本 浩貴
![鉄道ピクトリアル 2020年 09 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51CE2PiYVCL._SL120_.jpg)
読了日:09月20日 著者:

似たような内容の本で「鉄道が変えた社寺参詣」(交通新書)というのがありますが、あちらは鉄道に乗ってもらうために初詣などを編み出す鉄道会社の様子を書いてましたが、こちらはそもそも寺社のほうも鉄道を利用していたという内容。両方読むと鉄道と寺社の持ちつ持たれつが良く見えてきます。にしても成田山は江戸時代の歌舞伎の利用に始まり鉄道の招き入れまで、商売上手ですな。
読了日:09月21日 著者:鈴木 勇一郎
![鉄道ファン 2020年 09 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51uAqY12aeL._SL120_.jpg)
読了日:09月22日 著者:
![鉄道ジャーナル 2020年 09 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51v-s+lc9bL._SL120_.jpg)
読了日:09月24日 著者:

チョビ、犬ぞりレースに挑戦。チョビは女の子なのに顔が怖いから強いって思われがちなのよね。あと菱沼さんの就職ってこのタイミングだったか。何度も読んでるのに忘れてました(てっきり最後の方までいるものだと)
読了日:09月26日 著者:佐々木 倫子

基本的にハッブルの撮影した宇宙の写真を沢山掲載した写真集で、解説の文章は少ないです(いや、新書として少ないだけで写真集としては多いか)。ただ新書版で写真のサイズが限定されるので、電子書籍で購入してiPadなどの大画面で表示するのが良いのかも。なお、写真は綺麗です。惑星から深宇宙まで一折網羅されているので、ハッブルの功績を辿るには良い本かなと。
読了日:09月27日 著者:野本 陽代
![ナショナル ジオグラフィック日本版 2021年9月号<特製付録付き>[雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51BFiG67pDL._SL120_.jpg)
読了日:09月28日 著者:

陣内先生の東京の空間人類学を、35年の年月を経て大幅アップデートという感じの本。今回は範囲を多摩の方まで拡げています。なるほど先生は杉並の出身なのか。湧水と川が生活導線の中心となって、そこに文化も生まれるという流れが見えます。一度武蔵野台地もアップダウンを体感しながら歩かんといかんな。
読了日:09月29日 著者:陣内 秀信

草町先生なんだから車両の技術的な話ではなく路線史ですよねぇと思って読み始めましたが、予想通り京成の路線形成史でした。誰だこのタイトルを付けた編集は。それはともかく、歴史が成田を目指して経営拡大期、高度経済成長についていくので精いっぱいの停滞期、成田特需に踊らされる再度の経営拡大期という感じで、はっきりと区分できそうなのが面白いですね。
読了日:09月30日 著者:草町 義和
読書メーター