月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

京都で近代日本画を見る&神戸でのユーミンのコンサート

10月14日、鉄道記念日の土曜日。

今日は神戸でのユーミンのコンサートを見るために朝から関西に向かいました。

なんか最近、新横浜発9時前後の新幹線を予約することが多い気がします。
以前小岩に住んでいた時は東京発8時20分過ぎの新幹線に乗ることが多かったのを考えると、20分ほど起動が遅くなっている気がします……。
(最近、在宅勤務のせいで朝起きる時間が遅くなっております……)

今日は富士山も伊吹山もきれいに見えますねぇ(富士山は珍しく車掌が見えます案内をしていた)。

東海道新幹線では10月末で廃止になる車内販売のコーヒーとアイスクリームも入手したり。

ちょっと珍しく、普段新幹線に乗りなれてない観光客のようなことをやってますね、私……。

そうこう言っているうちに、京都に到着しました。

いや今日の最終目的地は神戸でのコンサートですが、まだコンサートには時間がありますので、その前に京都の美術館に寄ろうという考えです。

地下鉄を東山駅で降りて、疎水からの分流の横を通って……

今日の1ヶ所目は京都国立近代美術館。ここで「京都画壇の青春」という展覧会を見ます。

こちらの展覧会、取り扱ってる時代が明治末から昭和初期までと広くて青春とは?となりましたが、それだけ長い時期を取り扱っている分、好きな画家さんが多かったです(竹喬さんとか竹喬さんとか)。

また幅広い時期を取り扱っているので、同じ画家が何度も出てくるので作風の変化を見ることが出来るのも良いですね。
例えば小野竹喬さんは最初の作品は一般的な絵に見えるのに、次に出てくるときには原色で画面を塗りつぶすような描き方が見えてきたり、土田麦僊は一番最初と一番最後に作品があって両者の画風が全く違っていて、この期間の激動が見えるようでした。
あと、日本画的な平面と西洋画的な立体の間で揺れ動く様子も見ることが出来たり、なかなか面白い展覧会でした。


そして上のフロアのコレクション展も、特別展に合わせて近代日本画がたくさん。

(と言いつつ、1枚目はマティスだ)

竹喬さん祭り状態なコーナーもあって、なんて私好みなのよと舞い上がります。

小野竹喬さんが好きなのは、もしかすると描く景色に岡山の瀬戸内海を感じるかもしれないと、特別展とコレクション展の絵を見て思いましたわ。

友禅とかのお着物も素敵です。

岸田劉生の二人麗子がありましたが、なんかゆるくて良いなぁこれ。


ところで京都国立近代美術館は開館60周年だそうで、それを記念して展覧会のポスターをまとめて展示してました。

これだけポスターが集まると壮観ですね。


京都国立近代美術館を見終わって、次にどこに行こうかと思っていたところ、ふと隣の京都市美術館をみると竹内栖鳳展をやってるじゃないですか。
完全ノーマークの展覧会ですが、我ながら情報収集力が落ちてますな……

というわけで2ヶ所目は京都市美術館にしました(今は京都市京セラ美術館と言うらしいけど、頑なに京都市美術館と言い続ける私)。

この展覧会、栖鳳さんの最初期の作品にも場所をとっていて、なるほど最初は円山派だと分かります(応挙さんが得意な、あざといまでに可愛い仔犬までいましたわ)。
あと生き物は最初は写実的に描くのですが、晩年になるにつれどんどん緩くなりますね。
特に最晩年の兎だらけの絵は、依頼主が、うさぎだけはちょっと……というのを押し切ってしまう栖鳳さんがナイスですわ。
うさぎ好きには悪い人はいないですね(と、ここで日本将棋連盟の羽生善治会長を思い浮かべている私……)


と、京都岡崎で2ヶ所の美術館だけで3時間使ってしまったので、もう1ヶ所美術館を見るには時間が足りない。
というわけで山科から新快速に1時間乗って神戸三宮に移動しました。

三ノ宮駅は駅ビルの建て替え工事中で、駅ビルを取り壊して向こう側が見える景色は今だけですね。


折角神戸三宮にやって来たので、駅前にある阪急神戸に出来たSTORY STORY神戸、もとい、有隣堂神戸三宮を表敬訪問。

いや本当に、雑貨の多い感じとか雑貨のコーナーの什器とかがSTORY STORYでしたのよ……

なお、限定ブックカバー目当てで文庫本を1冊買いましたが、限定ブックカバーはすでに終了だったのは残念でしたわ。


三宮のホテルにチェックインして、雨の中ポートライナーに乗ってやって来たのは今日の目的地

ユーミンのコンサート(本ツアー4回目)でした。

今までの3回は進行方向左側中央から後方のスタンド席だったのですが*1、今回は進行方向右側の前方、しかもアリーナ席でして、今までの3回とは全く違う景色を見ることが出来ました。特に、DrumsとSaxの演奏をきちんと見ることが出来たのは良かったですね。
と言いつつ、Saxの小林香織さんの演奏は一部の曲では進行方向右側後方からでないと見えないので、そっちからもステージを見たいですね……(かくして、何度も通ってしまうのがツアーの魔力です)

あとアンコールが3rdまで行って「タワー・サイド・メモリー」が聴けたのは、この曲だけでも神戸に来たかいがありましたですよ。

*1:コンサートの座席の位置の説明で進行方向も無いと思うのですが、中央のステージが海賊船なので、船の船首と船尾で進行方向が確定してしまうのです……