月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

行ってきました上村松園展

今週の火曜日から東京国立近代美術館で開催されている上村松園展、早速今日行くことが出来ました。


上村松園展は今年初めに開催の話を聞いてからずっと期待していたので早めに訪れたかったのですが、夜間開館をやっている日でないと会社を休まないと行けませんので、今日になってしまったという次第です。

それにしても一度に上村松園さんの作品を70点程見る機会というのはそうそう無いと思います。余り画風の変わらないように見える上村松園さんですが、若い頃の作品と晩年の作品を比較すると、晩年の作品の方が背景がすっきりしていることが判る、なんてことがわかるもの、こういう回顧展の魅力です。
例えば、同じすだれ越しに蛍を見る構図の絵でも、32歳の時の作品(No.18)では下草が描かれていますが、その22年後の作品(No74)では簾と女性、そして蛍しか描かれていないなど、そんなことが判ります。


などと、真面目ぶって書いていますが、本当の感想は

「キレイナオネエサンハスキデスカ?」
「はい、好きです」

以外の何者でもないという……(汗)


とりあえず、莫迦を言ってないで気になった作品を5点ほど。

No4、No5「人生の花」
結婚式に向かう花嫁さんを描いた一枚。よく見ると、2枚の絵の帯や紋が違うのですね。こんなのを24歳の時に描いてしまうなんて凄いです。
No31「花がたみ」
ぱっと見は美しい平安美人、しかし、落ちた扇や表情のなさから狂気が伝わる2段重ねの絵になっています。謡曲の中に出てくる六条御息所は「焰」で描かれていますが、源氏物語に出てくる六条御息所はのイメージは、私はこんな感じかなと思うのです
No36「楚蓮香之図」
中国風美女、かわいいです。顔が柔和なのが良い感じ
No60「春粧」
あ、蝶……。と言いながら女性が振り向いたところでしょうか。後ろ姿なのに表情を見て取ることが出来るような……。
No86「庭の雪」
初雪でしょうか、雪が舞い落ちるところを女性が一人見つめています。何か物思いにふけっているような?


他にも気に入った作品が有るのですが、長くなるので今日はこれで。展示替えがあるので、また高貴に言った際に他の作品のことを書いてみたいと思います。