24日の岡山での活動の続きです。倉敷を後にした後はJRで岡山に移動し、岡山県立美術館で開催されていた「岡山美の回廊」を見てきました。
今回の展覧会は国民文化祭が今年は岡山で開催されることを契機に開かれたものということで、正直なところ国民文化祭が実際に何をやっているものなのか良く判ってませんが、それを契機に岡山に関係する作品を一気に集めてみようと、そういうものです。
まず最初に2階。普段は通常展の会場として利用しているフロアですが、此処で江戸時代までの芸術を取り扱っています。
入ってすぐの所が仏像フロアになっていて、10体以上の仏像が出迎えてくれます。平安時代の聖観音菩薩立像、平安時代らしく穏やかな顔、そしてゆったりとした衣。何とも素敵です。
その先は室町の絵画コーナー。雪舟の国宝が4点って、頑張りすぎです。天橋立図を見たのは久しぶりだと思いますが、よく見ると末とか家並みが細かくて、これは良い絵です。
他にも宮本武蔵、浦上玉堂、良寛と、岡山県に関係する方も多いです。
2階の後半は工芸品。木目込み人形が展示されているのを見ると、岡山在住の祖母が決め込み人形を作っていたのを思い出します。
そして第二会場の地下1階、普段は特別展に利用しているこのフロアは明治以降の絵画や工芸を「ひと」「風景と社会」「くらしをゆたかに」「多彩ナビの表現」に分けて展示しています。といっても、複数の所に展示されている作者さんは居ませんでしたので、「人物画」「風景画と写真」「近現代の工芸」「現代美術」と分けているのと同じです。ま、ちょっと格好つけたかったんでしょうね(をぃ)。
「ひと」のところには竹久夢二がちゃんと居ます。竹久夢二は好きな画家ですが、良く考えてみると生家には行ったことがあるものの、文京区や岡山市内、伊香保などにある美術館には行ったことがなかったです。
「風景と社会」のところには児島虎次郎。「酒津の秋」はエミール・クラウスの弟子であることを感じる色遣い。ただし日本なので黄色は夕焼けではなく稲穂の色というところがミソです。なお、酒津は倉敷駅の北西の高梁川の近く、今はクラレの本社工場やイオンモールのあるあたりの地名です。
それから、小野竹喬さんもいました。「月」や「夕茜」は抽象画みたいにも見えますが、色合いと柔らかさが何とも好きです。
とまぁ、岡山に関係ある作家の作品を集めたら凄いことになってしまいました、という感じ。広島には負けません(そういう問題か?)