九段下の昭和館で、中原淳一の生きた戦中・戦後という展覧会が開かれていましたので、見て来ました。
場所が九段下の昭和館、ということで、戦後に「それいゆ」や「ひまわり」を創刊して活躍していたことの話は大胆に省略して、それ以前の戦前から終戦直後の辺りの中原淳一がメインでした。ちょうど、2月に日本橋三越でやっていた中原淳一展の、第1章(それいゆ創刊の前まで)を引き伸ばして1つの展覧会にしたような感じ。知らなかったことも多くて勉強になった感じです。
例えば、
- 少女の友の挿絵を描くようになったきっかけ(フランス人形作家としての中原淳一の取材に来た編集者に絵も描けると伝えたら……)
- 少女の友の表紙絵をやめた際の読者の少女たちの反応(残念だけど我慢、という言い方をしても良かったのね)
- 戦時中の婦人標準服のデザイン
- 紙のない折なので、1枚の紙に6種類だかの服の型紙が印刷されてたり
- 徴兵されて徴兵されて海軍に入って、やっていたことは掃除洗濯食事の準備とまるで女中
あたりは、今まで気に留めてなかったのもあって初見のような感じでした。
全般として、中原淳一さんは発想の面白い人で頭の回転が速い人だなと。頭の回転が速い人だからこそ、それいゆやひまわりを軌道に載せることができたんでしょうね