東京都美術館で8日まで行われていたターナー展を見てきました。
ターナー展については駅のポスターでの宣伝がかなり精力的だったこともあって比較的混んでいるという情報を拾っていたのですが、10万人とか20万人の入場者数に達する日数を見ると、1日平均5000人程度の入場者数だったようで、それならば土日でも時間帯を選べば空いているよね~と、閉館時刻の1時間前、16時30分に滑り込んだという。17時以降は本当に空いててじっくり見放題でしたわ。
展示の方は作品が年代順に並んでいるのですが、最初の絵が12歳のときとか……。しかもこれが上手いんだ。確かにいかにもこの時代の風景画って感じの描き方ですが、上手いんだわ……。
若いときから上手い人だったのもあって名声を確保したのは20代のときということで、おじさんとしては凄いなと思う訳で。
まぁ、若いころからトップに行ってしまうと、その後にその名声を保つのが大変だったんでしょう、中年以降の作品には現状と新境地を彷徨うような迷いも見られますね。そんな迷いの中に、具象から抽象への変化も見られるような気がします。
とりあえず感想としては、ターナーさん、生まれてくるのが50年早かった、というところ。たぶん50年後であれば、印象派のような評価になってたんじゃないかなと。ある意味、早すぎる印象派というような感じもしたのでした。
おまけ:夜の東京都美術館って、公募展示室の壁の色がとても綺麗なのよね。
ついでにこの日は月も出ていて。