東京都現代美術館は駅から少し歩くところにあって、半蔵門線の清澄白河駅からだと800mくらい、都営新宿線の菊川駅からだと1kmくらい、東西線の木場駅からだと1.1kmくらいの場所になっています。見事に、各駅の真ん中あたりの真空地帯にある美術館だなという感じです。
まぁつべこべ言わずにバスに乗ると楽なのですが、比較的乗りやすい[東20]系統(東京駅~錦糸町)は30分おきの運転(東京駅からだと1時間に1本)で待ち時間が有りますし、10分おきで待ち時間が短い[業10]系統は東京スカイツリー駅と新橋駅の間を1時間かけて結ぶという線で、ちょっとJR沿線からだと使いにくいなぁと。
ぶつぶつ書いてますが、どちらの路線も木場駅を通りますので、木場駅からバス、というのが楽なルートのようです。
そんなことを調べたのは、どうも駅から遠い印象のせいで中々この美術館に足が向かないのを克服しようと思ってのことです。少しはバスの活用も考えないとですねぇ。
というわけで、今回は清澄白河駅から歩いて東京都現代美術館に向かったのです。見た展覧会は、「吉岡徳仁-クリスタライズ」。吉岡徳仁さんは、森美術館での「ネイチャー・センス展」で始めてみた気がします。あの展覧会は結構良かった記憶があります。
ということで、展覧会会場へ。
まずは「Water block」。オルセー美術館にも置かれている、代表作ですね。
これだけ大きなガラスの固まりも凄いのですが、波のように煌めく様が良いです。
そして、「虹の教会」。
これはね、吸い込まれますよね、光の方へ。ただ、光の方に吸い込まれまたまま、そのまま帰って来られなくなりそうな、そんなイメージで少し怖いです。
写真撮影が可能だったのはこの2つの作品だけでしたので、これ以外に写真撮影禁止だった作品も感想を書いておきましょう。
「Rose」は、薔薇にミネラルの結晶を生成して行った作品。結晶の中に所々、薔薇の花の色と思われる紫色が見えます。最初に見た感想は、ぶどう味のアイスのようなって、判りにくい……。
「蜘蛛の糸」は、7本の糸にミネラルの結晶を生成させて、椅子の形にしていったもの。その形を見ながら、ふと宮永愛子さんを思い出したのですが、宮永さんはナフタリンが少しずつ崩壊していくところ、吉岡さんはミネラルが少しずつ付いていくところ。途中結果は似ていても進行する方向が逆でしたね。
そんな感じの、光を使った綺麗すぎる展覧会でした。現代美術でも、こういうのは頭を使わずとも良いなと思えるので良いですね*1。
*1:11日の駄文に書いた六本木クロッシングが未だ尾を引いているようである