水戸芸術館で山口晃展を見た後に、茨城県立近代美術館まで行ってみました。
地図で見た感じでは15分位で歩けそうでしたが、20分以上かかりまして。ま、ですが歩いてる途中でJRの車庫が見えたりして面白かったので結果オーライです(?)
そんな感じでたどり着いた茨城県立近代美術館ですが、開催していたのは「笑う美術」というタイトルもの。
当初はこちらの展覧会を見るよてはなかったのですが、山口晃展のついでに寄った方々の評判が良いので来てみた、という次第です。
展示の方は、まずはプロローグ、近世の笑いとして、このお二人からスタートです。
- 白隠「布袋すたすた坊主」
- トップバッターはやはりこの方、白隠さんです。いつもながら、すたすた坊主は楽しようやなぁと。
- 仙厓「布袋すたすた坊主」
- 白隠さんがいれば、当然仙厓さんもいるわけで。鯛を釣った恵比寿様、喜び過ぎですって。
続く第1章は、「笑いを描く」というタイトルが付いてて、要するに笑いを描いた作品を見ていこうと。
まぁ笑いと言っても大笑いから微笑みまであるわけで……。
- 村上華岳「観世音菩薩図」
- 華岳さんの描く仏様。中世的な仏様のアイカルックな表情は癒やされます。
- ルノワール「マドモワゼル・フランソワ」
- ここまで日本の作品が中心だったところに、唐突にルノ様が登場。ふくよかでちょっと微笑気味なのが可愛いのですが、微笑みだからって無理やり感がしますです。
第2章は「ほのぼのと笑う―カワイイ動物たち、オカシナ妖怪たち」となってまして、動物だの妖怪だのといえば、茨城ににも縁の深いこの方の登場でしょう。というわけで……。
第3章は「ユーモア ―ズレ、ブレを楽しむ」。いわゆるどことなくおかしな絵が絵が登場する感じです。
- 福田美蘭「龍虎図」
- 福田美蘭さんは、いわゆる過去の名画をアクリルで描き直すというのをやってました。近世の絵を元にしているので、やはり猫(じゃなく虎)は可愛くなりますね。
- 山口晃「百貨店圖(日本橋)」
- 山口晃さん、水戸芸術館にはなかった、俯瞰的大和絵的な絵をこちらに持ってきてました。日本橋の百貨店、屋上に遊園地は必須のようで。
この他にも山口さんは、過去の澱エンナーレでの出品作を展示してました。
この後展示は、「第4章 笑いのひねり方―風刺、アイロニー、言葉遊び、ブラック・ユーモア」「第5章 ナンセンス―驚きと笑い」と続くのですが、立体の展示が増えて、ちょっと感想が書きにくくって(やはり私は2次元の人だからねぇ)。