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月猫ツーリスト

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

ぐるっとパスだけで無料で巡る都内美術館の旅

展覧会記録

1月14日の土曜日です。
どうも今月は3が日にXperia XZを衝動買いした(してたんです)せいもあって若干緊縮財政でして。そんなこともあって、今日は「ぐるっとパス」に付いている入場券だけで(追加料金なしに)入れる美術館だけを巡ろうと思います。


ということで、まずは汐留のパナソニック汐留ミュージアム。「マティスとルオー展」1000円がぐるっとパスで無料入場です。
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マティスとルオーの二人は、二人ともモローの弟子という共通点があって文通もしていたようで、そんな手紙からの引用も多い展覧会でした。作品はルオーに関するものの方が多かったですが、マティスよりもルオーのほうがが多いのは、(ルオーコレクションを持つ)この美術館だからなのかしら?

それにしても、マティスのジャズが大量に展示されてましたが、ジャズははやはり好きですなぁ。


次に向かったのは、隣にある旧新橋停車場歴史史料室。ここは何時でも無料です。
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ここでやっていたのは蒸気機関車に関する展示でしたが……。

えっと、最近東日本鉄道文化財団の企画は詰めが甘いというか表面的な話だけをパネル展示にしてるというか……。もしかして、旧新橋駅の使い方に悩んでるのでしょうかね?


新橋からは地下鉄を乗り継いで白金の東京都庭園美術館へ。ここでは並河靖之の七宝展1100円がぐるっとパスで無料です。
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アール・デコの洋館に七宝は映えますね。本館1階がダイジェストで、2階から新館にかけてが時代順という感じの展示でした。時代順にみていくと、どんどん色の深みや鮮やかさ細かさが増していくのが見えて楽しいですね。

一番の作品は、本館1階の広間に展示されていた、三の丸尚蔵館から来ている黒地四季花鳥図花瓶。あの漆黒の地の上に桜と若葉が鮮やかなのを見れたのが一番の収穫です。


続けていきましょう。今度は渋谷駅から歩いて松涛美術館です。正直、渋谷から歩くには相当寒いですわ。
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こちらの松涛美術館は、「セラミックス・ジャパン」と題した、日本の陶器について明治から終戦時までを時代順にみる展覧会。これも500円の入場料がぐるっとパスで無料ですのよ(しつこい)。
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なんとなく庭園美術館の続きのような展覧会ですが、明治時代は超絶技巧やアールヌーボーだと言っていた日本の陶器が工業学校や政府機関(窯業試験場といった感じの地方組織)で改良される中で用の美になって、最後は実用品になっていく流れが見えました。なるほどなぁ。大正時代になって超絶技巧を海外に売り込むことが出来なくなった後は、そういう流れだったのか。

2階には、ノリタケの?テーブルセットがセットされてましたが、あれ、欲しいですわ……。


最後に、そういえば16日までだったねと言うことを思い出して、立川高島屋での川瀬巴水展まで足を延ばします。
入場料は800円ですが、ぐるっとパスで無料、の訳は無くて、ちゃんと800円払いましたよ。

展示は川瀬巴水の作品を200点ほどずらっと並べている感じでしたが、川瀬巴水は昔の日本を眺めるような感じで見ていて楽しいです。
そういえば展示の外では実物も販売していたのですが、初摺で50~80万円、後摺なら5万円ほどで、買えばよかったかもなと。


ということで、駆け足で5か所の展覧会を見てきました。総額800円と、安く上がりましたわ。

月が、きれいですね(漱石関係ない)

ジオグラフィック撮影会

我が家は南東の方に窓があるのですが、その窓から割と大きな月が見えまして……。

手元のα7IIに300mmの望遠を付けて撮影してと……
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いや、300mmだとまだ小さいですな。

それならばと、適当にトリミングして……。
https://www.instagram.com/p/BPNIS9XAowV/
instagramに投稿した写真ですが、このくらい拡大すると、見るに堪えられますな……。


それにしても、月を見るとついつい反射的に写真を撮ってしまうのは何なんでしょうね。

東博で初もうで(本館編)

展覧会記録

東博での「博物館に初もうで」で見たもの。前回に続いて今回は、特別1・2室以外に展示されていたものを紹介します。

(前回の記事)
lunacat.yugiri.org


まずは新春恒例といった感じの、長谷川等伯「松林図屏風」@国宝室。
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夜遅くだと流石に空いてますね。

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もやと風を墨だけで表現するの、いつ見ても凄いですわ。


国宝の扇面法華経冊子。
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文字が無かったら、ふーんと思って通過しそうなのに、文字が書かれているだけですごくオシャレになる気がします。

シンプルそうに見えて、糸の装飾が綺麗な鎧。
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応挙の雪景山水図。
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元は障壁画なのが、部位によって襖のままだったり掛軸になったり。

もひとつ応挙。雪中老松図。
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今年は三井記念美術館でこの季節に雪松図屏風を展示してませんが、代わりに東博で見ることが出来たような。


歌川広重の名所江戸百景から「日本橋雪晴」
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藍色の濃さが、雪の後の晴天って感じを引き立ててますね。


1階に降りまして。
これまた新春恒例になった本阿弥光悦の舟橋蒔絵硯箱。
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真横から見ると際立つ盛りすぎ具合。
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源氏物語を入れるための源氏物語が描かれた蒔絵の箱。
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こういうの、自分も欲しいですわ。で、あさきゆめみしを入れるのよ。


あと、14室では袱紗を各種展示してました。
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袱紗の展示なんて珍しいので、ついつい写真が多めになります。


そして最後に、建物自体も展示物です。重要文化財の本館と表慶館
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と。今年の初詣も無事終了して。
いったい今年は何度東博に行くことになるのでしょうねぇ……(去年は30回くらいでしたが)

岩佐又兵衛と源氏絵@出光美術館

展覧会記録

出光美術館岩佐又兵衛の展覧会を見てきました。
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岩佐又兵衛というと去年夏の福井での展覧会が記憶に新しいところです。
lunacat.yugiri.org
夏の福井の展覧会ではこれだけ集合することは無いかもと言った途端の大展覧会ですが、今回は源氏物語に関係する絵に絞っての展示です。



展覧会は6つの章に分かれていて、岩佐さん以前から以降までの源氏絵の流れを見渡すことの出来る展示となってました。


まず1章は、源氏絵の本流である、やまと絵から、土佐派の絵を見ていきます。

伝土佐光信「源氏物語画帖」
16世紀に作られたもので、玉蔓から蓬生までを展示していました。小振りなものの、発色が実によい。
土佐光吉「源氏物語画帖」
京博所蔵の17世紀のもの。こちらは若紫から須磨の場面が展示されています。全体的に典型的な場面を押さえているなという感じで、車争いの場面が生き生きしてますな。


2章で、いよいよ岩佐さん登場です。

岩佐又兵衛源氏物語 野々宮図」
金谷屏風の一部である、野々宮図です。賢木で六条御息所のいる野宮を訪問する場面。結界の入口でこれから踏み越えようとする緊張感も感じられるような。
岩佐又兵衛「和漢故事説話図 須磨」
須磨の浦で嵐に遭遇する場面。木が風にしなる様子とか、心持ち不安そうな表情の源氏とか。結構岩佐さん、空間全体で心理状態を表現するのが上手いなと感じます。


3章では、源氏物語以外の岩佐さんの作品(といってもやまと絵の範囲で)を紹介します。

岩佐又兵衛三十六歌仙・和漢故事説話図屏風」
上段にずらっと三十六歌仙の並ぶ様子は壮観です。で、その下には丸の中にいろいろな場面が描かれていて。これは絵合、これは那須与一と場面当てクイズをしながら見るのが楽しいかなと。
岩佐又兵衛在原業平図」
在原業平のすらりとした立ち姿。普段三十六歌仙として描かれる時は座ってるわけで立ってる姿が珍しい。って、解説に書かれるまで珍しさに気づいてませんでしたが。それはともかく、衣の質感やグラデーションなど、丁寧な作品です。


続いて3つ目の展示室に入って第4章。ここでみんな大好きな、源氏物語の様々な場面を描いた源氏物語図屏風が登場です。

岩佐又兵衛源氏物語図屏風」
まずは大和文華館所蔵の源氏物語図屏風。若紫や澪標、絵合、女三宮と猫、という感じで実に名場面集だわ。
岩佐又兵衛源氏物語図屏風」
続いてこれは高津古文化会館のもの。祝祭名場面集という感じで、桐壷の元服の場面、青海波、澪標、絵合、胡蝶と華やかな場面が続きます。
岩佐又兵衛源氏物語図屏風」
作品名が代わり映えしませんが、これは京博所蔵のもの。19もの場面が描かれたものですが、全体的に多人数ですし、人々の顔立ちも風俗画っぽいです。なるほど、こうやって見ると洛中洛外図屏風の岩佐さんと繋がってるのを感じます。


5章は、この流れで来れば当然そう来るでしょう、54帖すべてを描いた源氏物語絵巻です。ここでは、住吉と岩佐、両方から1作品ずつを並べて比較してみようという趣向です。
と、並べた感じは、土佐光吉のものは昔から描くならこの場面と決まっているシーンを描くのに対して、岩佐勝友のほうは従者や周囲の人が多くて風俗画に近いですし、描かれるシーンもドラマチックなものが多いような。


最後に6章は、岩佐さんの源氏絵が浮世絵に対して与えた影響を見ていきます。

菱川師宣源氏物語 帚木図」
菱川師宣なので肉筆浮世絵かと思いきや、完璧なやまと絵じゃないですか、これ。


全体として、今までの源氏絵から一歩踏み込んで、印象的な場面をドラマチックに描くようになった岩佐さんの源氏絵、という流れが綺麗に見渡せる良い展覧会だったと思います。

にしても、「葵」で千尋の場面を描くのが、岩佐さんでメジャーになったというのは大きな発見でしたわ。

夜の秋葉原にて

都市と鉄道、公共交通

1月10日。今日は体調が悪いからと家でずっと寝ていて(今思うと体調不良は単なる寝不足では?という気もします)、このままでは体が鈍ってしまうと夕方からごそごそと秋葉原まで行ってご飯を食べてくるという……。

それだけで帰るのもなんだかなと思って、手元にあったコンデジで撮影したのがこちら。
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シャッター速度を1秒にして撮影してみました。
手振れを抑えようと橋の欄干にカメラを固定して撮影したのですが、欄干が正面に一直線に映ってしまって、ちょっと騒がしかったな(やはりミニ一脚くらい持ち歩くべきか?)

それにしても、被写体としてこの総武緩行線の鉄橋は好きですね……。

日比谷線の新型車両(見ただけ)

都市と鉄道、公共交通

今日は何時ものように都内の美術館巡りをしていたのですが*1出光美術館から山種美術館に移動するために地下鉄日比谷線日比谷駅に降りたところ、電光表示の行き先に「試運転」の文字が。


これはもしや、と期待していたら、やってきました試運転電車です。
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そう、日比谷線の新型車両、13000系です。正直正面だけ見ていると今の03系と余り区別が付かないのですが、1両18mから20mに変わる代わりに8両編成が7両編成になってますから、大規模リニューアルです。

って、20m化で1両3つドアから4つドアにに変わるのだから、ドアの写真を撮れば良かったな……。


まぁ急なことで満足な写真は撮れませんでしたが、春になれば定期運転されるようになるのだから、そうしたらちゃんと撮影することにしましょう……。

*1:今日見た2件は何れも当たりだったので、感想は別途ちゃんと書きたいところ

東博で初もうで(特別1・2室編)

展覧会記録

毎年恒例の、東博での「博物館に初もうで」を見てきました。
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この正月恒例の展示は回を追うごとに入場者数が増えていて、特に著名な国宝だと撮影する人が多くて見るのも大変という事態になったりしますので、夜間会館の時間を狙って行ってきました。


まずは、本館2階の特集展示から。
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干支にちなんで鳥尽くしです。


まずは、白磁の鳳凰
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顔に少し朱が入ってるのが可愛い。わかつきめぐみさんの描く鳥にこんなのいませんでしたっけ?

自在置物の鷹。
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自在ってことは、動くんだよな?

江戸時代の鳳凰の置物。
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これも中々リアル。

掛け軸に見えるけど友禅という超絶技巧。
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赤坂離宮(今の迎賓館)の壁面を飾る七宝の原画。渡辺省亭と荒木寛畝。
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そこまで写実的に描かなくても、と思いますが、これが明治期には良かったんでしょうね。


海北友雪の花鳥図屏風。
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鳥たちの楽園、といった感じ
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そして、すいている夜間に行ったのにそれなりに人がいたのが……
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毎度おなじみ伊藤若冲さんの鶏ですよ。

まぁ人気なのも仕方がなくて、何しろかっこいいし、
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可愛いんですよね。
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と、特別1室と2室のニワトリ尽くしだけで写真多数になってしまいました。そのほかの展示室については、また後日に書きますです。