月猫ツーリスト

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

谷山浩子「月に聞いた11の物語」全曲レビュー

谷山浩子さんのニューアルバム「月に聞いた11の物語」が9月13日に発売になりましたので、各曲の聴いた感想を簡単に書き散らしてみます。

月に聞いた11の物語

月に聞いた11の物語


1曲目の「きつね」。最初が「旅立ちの歌」ではなくてコレだというのが浩子さんらしい。にしても、この歌詞はね。キツネは私だよなぁと。いや、女をケムに巻いたことはないですよ?そこじゃなくて、心が空っぽな感じが、ね。

2曲目は「サンタクロースを待っていた」。おお、浩子さんには珍しい(というか50年ぶりの)クリスマスソング!と思ったらクリスマスを通り過ぎて100年経ってしまって、トナカイも分解して骨〜(違う曲が混ざった)。クリスマスソングらしい明るい曲なのに一筋縄ではいかないのが良いですわ。

3曲目の「旅立ちの歌」。提供曲なのもあって、前半の曲の中ではもっとも万人が聴きやすいんじゃないかしら?RPG的なコンセプトで提供した曲ですが、今回のアレンジでハイファンタジー的な重みも加わりました。

4曲目は「城あとの乙女」。これは良質な初恋のスローバラードですね。この恋の淡さ、良いですわ〜。ぜひこの曲は、ソロライブツアーでピアノだけで聴いてみたいです。または、ticomoonさんたちと一緒で、というのもやって欲しいかなと。

5曲目の「白雪姫と7人のダイジョーブ」。今回のアルバムでの、なんだこのタイトルは大賞の受賞曲ですね。そうだよなぁ、小人さんたちにも老化はあるわけで……なんてことを最後の方では考えてしまいます

6曲目「無限マトリョーシカ」。言わずと知れた上坂すみれさんへの提供曲。ソロ演奏のときよりも若干速度を落としてますかな?ROLLYさんのヘイ!の位置と演奏の感じはほぼ想像通りでした(って、予想を外すほうが難しいか)

7曲目の「ジリスジュリス」。リスのかわいい恋のお話。かわいいし楽しいですわ。多分ジリスが(巣を地上に作る)エゾシマリス、ジュリスが(巣を樹上に作る)エゾリスで、札幌の円山公園で見られる光景なんですよ(なのでモモンガもエゾモモンガということで)

8曲目「パズル」。元々はアイドルに提供した曲ですが、テンポを落としてぐっと大人っぽい曲にした感じ。月と魔法に支配された魔法の世界のサスペンスドラマという感じで、コレは程よい暗さで良いですよ。

9曲目の「螺旋人形」。作曲は石井AQさんということで、AQさんの訳わかんないソング全開ですね。で、それに言葉遊びも兼ねた訳わかんない詩を重ねる浩子さんも素敵です。言葉の感じとか見えてくる世界が「夢のスープ」に近いような……、って、怖いわ。

10曲目は「秘密の花園」。新居昭乃さんとの共作ですね。曲は透明感に満ちているのに、歌詞には少し影があって。おわかりとは思いますが、作曲は新居昭乃さん、作詞は谷山浩子さんです。永遠に手に入れるためには時を止めるしか無いのかしらなどと思ったりする歌詞です。

ラスト11曲めは「金色野原」。最後に手嶌葵さんへの提供曲で全てを浄化しましょう、というわけではないですが、そんな感じです。こういう素直な恋から、すっかり遠ざかってきてしまいましたなぁなとど反省しそうになる曲です。にしても、きれいな曲ですわ。


ふぃ、11曲レビュー一気にアップしてしまいました。こういう連投は楽しいけど、しんどいやね。 にしても、ジリスジュリスが楽しくてリピート再生してしまうわ。

横浜トリエンナーレ2017(横浜赤レンガ倉庫編)

横浜で3年に1度行われる横浜トリエンナーレに行ってきました。

今回の会場は横浜美術館と横浜赤レンガ倉庫の2会場がメインですが、横浜美術館には8月に行っているので今回はもう一方の赤レンガ倉庫のほうにお邪魔したのでした。
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以下、適当に気に入った作品を。

まずはプラバワティ・メッパイルのこの作品。
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横浜赤レンガ倉庫の創建当時の瓦を並べてあるのですが、窓からの光とシンクロしていて良い光方をしていました。


宇治野宗輝の「プライウッド新地」。これが楽しい。
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様々な音を出す(本来は楽器じゃない)機器が連動していて色々な音を出すのですが、意外なところから音が出るのでそれを追いかけるのが楽しいですね。トリエンナーレのような祝祭性もある空間にはこういう展示も必要ですよ。


ドン・ユアンの「おばあちゃんの家」は、中国の割合と都会なのかしら?の室内を再現したもの。伝統も現代的なものもごっちゃまぜな感じは、日本でも最近までありましたねぇ。
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そして個人的に一番良かったのがこれ、ラグナル・キャルタンソン。
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全部で9あるスクリーンそれぞれでソロの演奏がされていながら、全体で一つの音楽となり、最後には全員で集合して1つの音楽を奏でるという。音楽は良いですなぁ。


と、赤レンガ倉庫の展示を見てきたのですが、横浜美術館よりもこちらの方が面白かったかなと思います。
やはり、ホワイトキューブ的なところよりも倉庫的なところのほうが、現代アートイベントには合うのかもしれませんね。

さかざきちはるのおしごと展@市川市芳澤ガーデンギャラリー

最近真夏にしては涼しい日が続きますが、涼しければ駅から離れたところまで歩くことも出来るわけです。

というわけで、市川駅から徒歩15分、芳澤ガーデンギャラリーまで行ってきました。
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ガーデンギャラリーですが、夏は花が少なめですね。


今回のテーマは「さかざきちはるのおしごと展」。ペンギンとチーバくんを中心に展示がされています。
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ってことで、キービジュアルも、ペンギンさんとチーバくんのコラボです。


展示空間は撮影可能でした。まずは、白黒ネコさん。
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ペンギンさんが休憩用椅子のカバーに。ちょっと座りにくい?
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会場の中のペンギンさん。
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これはオレンジページ(JR東日本の子会社ですよ)の出しているペンギンダイアリーの原画。
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ペンギン画伯のお絵かきシーンですよ。
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こちらはチーバくんコーナー
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チーバくんで日本地図!
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日本の各県の形を上手くデフォルメしているなぁと感心しますね。


小さい展示室では、Suicaのペンギンカレンダーで使用されたイラストが。
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JR東日本らしく、東日本の観光地を旅するペンギンさんです。


とまぁ、チーバくんにしてもSuicaのペンギンさんにしても、かわいいは正義ですね。
駅から歩く会場ですが、歩いて行く甲斐のある展覧会でした。

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チーバくんさん、仕事を選ばないキャラですか?(汗)

美術でめぐる日本の海@横須賀美術館

久しぶりに、観音崎の手前にある横須賀美術館まで行ってきました。
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ここで今回やっていたのは「美術でめぐる日本の海」という展覧会。
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タイトルの通り、海にまつわる作品が集まっています。


展示は「日本の海を見る」「船いろいろ」「日本人と鯨」「海への祈り」の4つの章に分かれていました。

面白かったのは1章目以降で(1章目は近代日本画家の描いた海の作品を中心に展示されていて、ここはふーんという感じで通過しました……)。

2章の「船いろいろ」では、戦前の客船のポスターや柳原良平の絵本原画など。あの時期のポスターは日本のもヨーロッパのも、デザインが素晴らしいと思うわけで。
ポスターはまたどこかで纏めてみたいもんですな(大阪のサントリーギャラリーが無くなったのが悔やまれるわ)。

3章の「日本人と鯨」は捕鯨の様子を描いた浮世絵などとともに、鯨の玩具なんかもあって。浮世絵よりも玩具のほうが珍しいから見入ってしまいます。

最後の4章「海への祈り」は、圧巻の大漁旗大集合でした。
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これは展覧会用の模擬の大漁旗ですが、本物の大漁旗は迫力がありますな。正直、もう少し量が見たかったかも。


全般的に、特にこれ!という作品があるわけではないですが、普段目にすることのない玩具や大漁旗などで海を表現していて、なかなか良い展覧会だったと思います。これでもう少し東京に近ければ言うことなしなんですが(をぃ)。


なお、常設展のほうでは「へんなあみもの 203gow 編んだ~わーるど展」というのをやってました。こちらもなかなか楽しかったです。
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毛糸の編み物がカワイイの、良いですわ。

戦国!井伊直虎から 直政へ@江戸東京博物館

江戸東京博物館で戦国時代の井伊家をテーマにした展覧会を見てきました。
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毎年のことですが、江戸東京博物館ではNHKの大河ドラマ合わせの展覧会を開催しています。
で、今年の大河ドラマは井伊家がテーマなのですが、井伊家ったって本能寺の変の前は浜名湖の北の辺りだけが支配エリアですからね、話をどうやって膨らますのかと心配になるわけです。

まぁ、不安はありますが、展示を見ていきましょうか。


まず展示の最初の方は今川家について。今川家は桶狭間の戦いで大負けするまでは駿河から遠江、三河と約100万石の大名でしたので当然、遠江の井伊家と関わりがあるわけです。
というか、今川家は滅亡したこともあって、展覧会などでものを見る機会があまり無いですよね。今回は貴重な機会です。

そんな今川家のコーナーには今川仮名目録があったり、太原雪斎の肖像画があったり。
太原雪斎といえば今川義元の軍師というかCPUにして、松平竹千代(後の徳川家康)の教育係という重要人物です。この方の姿を見ることができたのは良かったです。にしても、鋭い顔つきでしたな、太原雪斎さん。

それから、今川の文化的なレベルの高さを示すかのように絵画作品を集めたコーナーも。式部輝忠の富士山を描いた作品もありました。というか、式部輝忠の富士八景図って、スライドでは(山下裕二先生の公演で)見たことがあるのですが、ひょっとして実物を見たのは初めてかも。


展覧会の中盤で場所を取っていたのは徳川四天王について。徳川四天王は酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政の4人ですが、このうち井伊直政を除く3人について徹底的に紹介します。何しろ3人とも肖像、甲冑、刀がそれぞれ展示されているんですもんね。

そしてその後に井伊直政の展示になるんですが……3人の展示が充実してたのもあって、井伊直政はあっさりとしたイメージが。今回は井伊家の展覧会のはずですが、四天王の一角としての説明に終始して主役っぽさがない(汗)。

正直、もう少し井伊直政の出世の背景とか丁寧に辿っても良かったんじゃないかなとも思いました。何しろ井伊は三河譜代ではない上に年も若いわけで、普通だったら譜代筆頭と言われるところまで出世するはずもないのですから。


という感じで、自分としてはやはり今川の展示が普段あまり見ないこともあって面白かったなぁと思いました。って、井伊家の展覧会なのにその感想でいいのか?