月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

長澤芦雪〜奇は新なり〜@MIHO MUSEUM

MIHO MUSEUMというところは信楽の山の中にありまして、ここに行くには公共交通機関だと東海道線の石山駅からバスで50分と、異常に遠いのです。普通であればこんな遠い美術館にわざわざ行こうと思うことはないのですが、この美術館は館長が館長(奇想の系譜の辻惟雄教授)。時々とんでもない企画展を開催するので、行かざるを得ない状況になるのです。
前にMIHO MUSEUMに行ったのは2009年に若冲の展覧会をやっていた時で、今回の訪問が2回目になります。今回のテーマは長沢芦雪ですので、辻先生らしい奇想の系譜に連なる方の展覧会に引力があるようです。

その引力を感じるのは私だけでは無いようで、若冲のときは乗ろうとしたバスが満席でその40分後のバスまで待って、そのバスも立っている人がいる状態で、途中の車庫で立っている人のために2台目のバスが登場というほどの混雑でした。今回の芦雪は流石にそこまでの混雑ではなかったですが、石山駅からMIHO MUSEUMまでの直行バスを用意してくれる程度には混雑していました。
ですからMIHO MUSEUMが遠すぎるのがすべての問題なのです……。


ということで、途中対抗する自動車とのすれ違いに苦労しながらも、やって参りましたMIHO MUSEUMです。本当に山の中だわ……。
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さて、肝心の長沢芦雪の方ですが、私の手帳には描かれた生き物が可愛かったとかそんな事ばかり書いてあって、まったく参考になりません。いつものことながら、ひどいメモです。
特に可愛かったのが、「一笑図」。二匹の犬が描かれているのですが、後ろ向きの犬の尻尾がなんともプリチィ。可愛い犬の絵って余り見かけるものではないですが、この可愛さは猫好きの私にとっても衝撃であります

あと「富士越鶴図」。以前岡山県立美術館で見たものと同じと思いますが、妙に高い富士山の脇を鶴が一列に並んで越えていく図。有りそうで実際にはない構図ですが、リアリティを感じるのが面白いです。


この他にも、象の背中に子どもが群がっている絵や、可愛い雀に見せかけて虫をくわえている絵、龍が集会をしているのかと思うほど集合している絵など、変化球だらけで見飽きません。


やっぱり長沢芦雪さん、師匠の円山応挙よりも好きだなぁ、私は。