月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

日比谷線沿線の美術館巡りと谷山浩子猫森集会(2日目)

9月17日、日曜日。

今日は18時から新宿コンサートなのですが、その前に展覧会巡りへ。
本当は国立新美術館でのテート美術館展に行きたかったのですが、11時半の時点ですでに30分待ちとかになっていて完全に出遅れティアヌス……。
ということで、新宿に向かいやすい山手線の内側にある美術館を巡ることになりました。


まず最初にやって来たのは東京都写真美術館。

東京都写真美術館では3つの展覧会を開催しているのですが、そのうち3階でやっていた「何が見えるの?」という展示がツボでした。

この展示はカメラが登場する前からの、絵を立体や動きのあるものに見せる技術の進化を追うものでした。
とにかく実物が多数展示されていて楽しいのです。

例えばカメラ・オブスクラがあったり

これは一点透視図法で描かれた絵の奥行きをさらに強調してみることのできる装置と、その装置で見るための絵。

2枚の絵を別々の目で見て立体視するやつもあります。

こちらはそんな立体視を見る人

ぐるぐる回して動画に見えるやーつ

そして人類は透視にたどり着いたのでした(って、レントゲンですが)

いつもの写真を見る展覧会とは違いますが、楽しい展示でした。


と、東京都写真美術館でやっていた他の2つの展覧会も見たので簡単に書いておきます。

まず、地下でやっていた展示は、都市の風景を切り取って写すような写真を集めたものでした。

風景論というのがキーワードで展示が構成されているのですが、その辺りは良くわかりません。
ただ、赤信号になるたびに車の窓から見える景色を撮ったシリーズは、なんか使えそうな気がしました。

2階でやっていたのは、本橋成一とロベール,ドアノーの作品を集めたもの。ですが二人のことを判ってなく……
写真はどちらも炭鉱や祭、市場など人間生活に関わる題材が共通してました。

本橋成一さんが1981年上野駅を撮った写真があって、そればかりじっくり見ていた気がします……(鉄道に関する写真には食いつきが良い私)。


次に向かったのは日比谷線つながりで、神谷町駅から歩いて数分の大倉集古館。こちらではインド更紗の展示をやってました。

綺麗な布を見るのは好きですし、それがおよーふくになっているのも見るのが好きです(と言いつつ染色された布を使った服は1着だけだったような気が)
常設で動かせない仏像の周りにも布が展示されていて、仏像を飾ってる感じなのが珍しいですね。

そしてさらにそこから歩いて数分の泉屋博古館東京へも行ってきました。

こちらの展示は、みんな大好き隠遁生活。山中で読書三昧の生活って憧れますよね……(と言いつついざ実現したら1週間も経たないうちに鉄道に乗って東京に出ているでしょうが……)
このテーマなので文人画が中心ですが、最後に酔っ払う文士の絵で締めていたのは何なんだろう……


という感じで、3カ所で5つの展覧会を見たのですが、やっぱり1番は東京都写真美術館の3階でしたかね。この展覧会はもう1回見に行ってもいいかも。


展覧会を見終わって次にやって来たのは、今日も来ました新宿スペースゼロ。
今日は谷山浩子さんの猫森集会、その2日目です。

(柱ばかり目立つ構図じゃの……)

2日目なので物販の列が短く、無事先週発売のアルバムと春に出た本のサイン本を買えました。

今日のゲストは六角精児さん。生で初めて見ました(11年前の前回は、ドラマの話はついて行けないからと思ってパスしたんですよね……)。
六角さん、呑み鉄本線の時と変わらないノリのトークでしたわ。あとやっぱり役者さんは声量と滑舌が違いますやね。

曲については、六角さんの持ち歌と浩子さんの曲を半々という感じ。
六角さんの曲と「きみがいるから」を組み合わせるコーナーがあるのはと予想していて「お父さんが嘘をついた」と組み合わせるのかと思ってたのですが、実際には「私はオルガン」との組み合わせでした。確かにこっちの方が歌詞の内容が近いやね。

あとラストに歌った終電座は、この曲はボーカルが増えると楽しいなと改めて。


という感じで、展覧会もコンサートも充実した1日になりました。