月猫ツーリスト

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花と鳥の万華鏡@山種美術館

山種美術館の展覧会は大体の傾向として、会期が2か月あって途中の展示替えもない、というのが通例です。
なので、会期の初めのころは慌てて行かなくても何とかなるだろうと思いがちです。で、気が付けば会期末直前になって大慌てで見てくるということになる次第。

今回もまさにそんなパターンで、4月12日までの展覧会に、終了1週間前になってしまってからの訪問になったわけです。


そんな山種美術館の展覧会、今回は「花と鳥の万華鏡-春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥-」と題して、近代日本画の中から花や鳥をテーマにした作品が登場します。


以下、気に入った作品の感想を簡単に。

岡本秋暉「孔雀図」
羽のところで金を使ってグラデーションを表現しているのが目を引きます。お高いんでしょ?(感想、そこなのか?)
狩野芳崖「芙蓉白鷺」
芳崖さんの鳥は、目つきがきつく見えることが多い気がしますな。
荒木寛畝「雉竹長春
背中の羽のグラデーションが極彩色の緑から極彩色の赤へ変化していくのがとても強烈です。あと、川に対して鳥が大きくて、なんかルネサンス期の絵画のような。
今尾景年「松有紅葉小禽図」
紅葉の枝に止まってる鳥が可愛いです。百舌鳥でしょうかしら?
鈴木其一「四季花鳥図」
何度も見たことのある作品でも新たな発見が見つかるというのは良くあることで、今回はこの作品がそれでした。これ、座敷に正座したつもりの高さで見ると鶏と目が合います。ほいで草花はそれより高くまで生い茂っていて、ちょっとしたジャングルのように見えるんですよ。
上村松篁「白孔雀」
ハイビスカスの南国を歩く白い孔雀。松篁さんの作品には、可愛さとか気品とか、そういったものが溢れているのが好きですわ。
上村松篁「春鳩」
鳩に、これは八重の梅でしょうか。可愛い鳩さんです。
速水御舟「翠苔緑芝」
金屏風に濃いめの色で描かれた緑の芝生や紫陽花など、という絵ですが、紫陽花のひびっぽい模様まで描いているのは凄いと思うわけで。
速水御舟「百舌巣」
モズの雛。この絵は何時見ても可愛いなぁと。もちろんモズなので、将来の獰猛さも見えるような目の鋭さも魅力です。
竹内栖鳳「憩える車」
水辺でない鷺さん。時には体を乾かすこともあるよね。そんな感じでしょうか。緩い感じも栖鳳さんらしいです。
上村松篁「竹雪」
雪が一面に積もってるわけではないのに、寒さが見える感じがして。こういった辺りに画家の力量が表に出ますな。


もともと山種美術館の収蔵品はそんなに難しく考える必要のない、肩の力を抜いて見ることのできる作品が多いですが、今回は花鳥画がテーマだったので、いつも以上にのんびりとみてしまった感じです。
それでも、今まで見てない作品が出てきたり、過去に見た作品で新たな発見があったりするのですから、全く山種美術館は奥の深い美術館です……。