月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

本日の横浜鎌倉巡検

どういうわけだか今日が会期末という展覧会が全国に散財してたのですが、その中から、横浜の展覧会に行ってみようということにしました。
ということで、今日は結果として横浜と鎌倉の5つの展覧会を見てきました。それぞれの感想を、ごくごく簡単に書いておきたいと思います。

古代エジプト青の秘宝ファイアンス(横浜ユーラシア文化館)


まず最初に行ったのが、神奈川県庁の近くにある横浜ユーラシア文化館。この展覧会が、今日が会期末で、横浜に行こうとした原因です。といいつつ、内容も知らずに、「エジプト」「青」の2単語にビビッドに反応してしまっただけなんですけど。

ファイアンスというのは古代エジプトで使われた石英ベースの粘土?で、色々した後に焼くと、表面が青い焼き物になるというものです。とてもきれいな青で、ウルトラマリン(ラピスラズリ)もかくや、という発色が素敵でした。これでガラスではないのですから、世の中奥が深いなと。

ところで、今回の展示の中には大原美術館所蔵のものが多数有ったのですが、どの作品も見覚えがありません。大原美術館のオリエント室は、何か置いてあるだけな展示が好きでなくて、余り行かないからねぇ。かなり良いものが多数有ることが判ったので、今度からもう少しちゃんと見ることにします。

港都横浜近代日本のナビゲーター(横浜開港資料館)


横浜ユーラシア美術館の次に、すぐ近くの横浜開港資料館へ。港町横浜が開港から明治初期に発展していく様を資料方辿ろう、というものですが……。ちょっとテーマが広範囲すぎて、散漫な感じでした。一寸残念。

肉筆浮世絵の美(鎌倉国宝館)

関内駅から鎌倉駅までJRで移動。大船経由ではなく横浜経由のほうが速いと言われて、ちょっとクラクラしてしまいました。

ということで鎌倉国宝館。ここでは、氏家コレクションの肉筆浮世絵の展覧会でした。確かこれ、去年も見ているのですが、何度見ても良いものは良いです。

葛飾北斎の「桜に鷲の図」は、鷲の目力と桜のピンクのグラデーションが印象的です。
歌川広重の雪月花(高輪の雪図/両国の月図/御殿山の花図)は、どの絵も奥行き感が素敵でした
司馬江漢の「江之島富士遠望図」は司馬江漢らしい洋風画。江ノ島を真正面に描きながら富士山も同じ画面にあって、超広角レンズですなぁ(そういう問題ではない気が)

シャルロット・ペリアンと日本(神奈川県立近代美術館・鎌倉)


この展覧会も今日まででした。会場は凄い混雑だったのでびっくりでした。
20世紀に活躍した女性建築家、デザイナーの方ですが、今見ても快適だろうなと思える椅子や机のデザインが印象的でした。こういう人がいて、日本と関わりを持っていたということが判ったのが収穫です。

日本画ザ・ベストコレクション(神奈川県立近代美術館・鎌倉別館)


最後に、神奈川県立美術館の鎌倉別館へ。ここは今日来るつもりはなかったのですが*1、何しろシャルロット・ペリアン展のチケットに入場券がついていたもんですから……

とりあえず、山口蓬春の「春」、埴輪が踊る構図が素敵でしたわ。



と、横浜鎌倉地区を集中的に回りましたが、これでも金沢文庫の仏像内納入品の展覧会とか、横浜美術館の松井冬子展とか、見ないと行けない展覧会が残っているんですよね……。
今月、もう1回横浜に行かないと、かもです。

*1:一応、1日に訪れる展覧会は4つまでにしようというのが今年の目標なので