月猫ツーリスト雑記帳

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一番絵がうまい将軍を選ぼう!(天下泰平@江戸東京博物館)

江戸東京博物館の常設展示室にある企画展示室では毎年1~2月ごろに徳川宗家とコラボした企画展示を行っているのですが、今年も今の時期にやっています。
今年は「天下泰平」というタイトルで、徳川将軍の文化的な側面を見ていっています。
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www.edo-tokyo-museum.or.jp


今回の展示では文化人、または文化のパトロンとしての徳川将軍を見ていくのですが、文化人ならば絵くらい書くでしょうと、各将軍の描いた絵が展示されています。なかなか徳川将軍の直筆の絵を見る機会なんてないですから、それを中心に見ていきます。


まずは初代、徳川家康。大黒天を描いています。というか東照大権現さまも絵を描くのですね。
流石武人だけあって、線の太い武骨な絵です。とはいえ、結構きちんと人の形をとらえてますね。
もしかして、大黒天は家康の自画像がも。

そして家光ですが……。上様はどこまで本気なのか。ピヨピヨと鳴きそうな小鳥を描いておいて鳳凰だと申されましても……。
家光の絵は、描いているものの対象を全くとらえてない不思議さが魅力的です。

綱吉は鳥の絵と馬の絵を出品しています。
お父さんよりは上手いのですが、小さくまとめちゃうところは父親に似てます、としか。まとまってはいるのですけどね。

最後に家斉。綱吉と同じく馬の絵を出品ですが、江戸絵画らしく筆で勢い良く描いていて、なかなか良いのではないでしょうか。
流石、吉宗から紀州家になって、絵の描き方も変わりましたね。


以上4名の将軍が絵を出品してました。
自分の好みは、家康の絵が一番ですかねぇ。家康らしい線だと感じました。