月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

関西日帰り徘徊

既に関西地区に月に1回行くのが今年の定番となっていますが、今日もそんな流れの中で関西に行ってしまったわけです。

今日の出発は私にしては恐ろしく早い、6時50分発の新幹線。6時台の新幹線に乗ると3日前までの予約で少し安くなりまして、京都までの値段で新神戸まで乗車出来るようになります。そんなこともあって今回の目的地は新神戸です。


神戸の最初の目的地は、神戸市立博物館。ここでは平常展の扱いで「美術の中の交易」という展覧会が開かれていました。要するに、貿易のシーンを描いたものが沢山出てくるのですが、その中でも目を引くのが南蛮屏風。桃山時代の南蛮屏風は日本離れをしたカラフルさです。それぞれの屏風には象だとか虎だとか孔雀だとかが沢山描かれていて……南蛮貿易とは動物取引のことだったのか?(笑)。

「美術の中の交易」に続いては「神戸で秀吉に出会う旅」ということで、秀吉が関わった神戸地区の合戦の話でしたが、有岡城くらいは判りますが、その他は地名に心当たりがなく、良く判りませんでした……。地方の歴史系博物館に行くときは、ある程度その地域の地名を覚えておかないと、訳が分からなくなりますね。


神戸市立博物館の後は三宮駅に戻って、阪急で御影駅へ。5分ほど歩いて香雪美術館に到着です。

香雪美術館は月曜日時点の予定では訪れる予定ではなかったのですが、遊行七恵さんtwitter上でご推薦いただきまして、今回行くことにしたところ。開かれている展覧会は「花鳥風月の美」というもので、応挙とか仁清とか、好物が沢山ありそうです。
で、入ってみると……好物が多いどころではなく、好物だらけ……。応挙に宗達に抱一に、更に仏像までも愛らしい。小さな美術館ですが、好きなものばかりで楽しい時間でした。全く、今回行ってみて、本当に良かったです。


香雪美術館を気持ち良く出て、次に向かったのは天保山サントリーミュージアム。閉館する前にこの美術館に行ってみたいと思っていましたが、今回、印象派の展覧会ということで訪問することが出来ました。それにしても、御影から天保山は遠かった。約1時間かかってしまいました……。

さて、サントリーミュージアム。六本木のサントリー美術館とは違って、白を基調とした展示室が西洋絵画に良く合います。閉館後はこの西洋絵画を六本木で展示するんでしょうかねぇ?。ちょっと不安。それはともかく、今回の展覧会では、ルノアールのパステル画がやはり破壊力が大きいです。あと、マリー・ローランサンの作品にも、良いものが有りました。


サントリーミュージアムを出たところで時間は14時。この時間から京都市美術館ボストン美術館展に行くのはちょっと時間が足りないかな……と思っていると日差しがきつくて暑いです。少し涼みたいと思っていると、目の前に海遊館があるのでそこに吸い込まれます。久しぶりのお魚は可愛かったですが、一番可愛かったのは、やはりカピバラでしょうか(魚じゃない)。

で、海遊館の後は天保山に初登頂して、次に向かったのは京都駅。流石に今日はよく動き回っているので新快速の中の記憶がございません。
京都駅では、伊勢丹の中の美術館えきKYOTO。ここで、平木浮世絵美術館の所蔵する猫の浮世絵展をやっていました。というか、今日関西に来た最大の理由が、この展覧会が明日までだから、というのが本当の理由。やはり猫には人間を動かすパワーがあるのです。
中の展示は、まるで岩合さんの猫の展覧会のように、猫の生態で章立てが分かれていて……、何か間違ってないか?。それにしても、国芳さんが描く猫には愛があります。


と、これで今日の予定は全部おしまい。京都駅から新幹線に乗って東京に戻ります。けっきょく、新幹線の中ではずっと寝ていたような気が……。
それにしても、関西は毎月のように訪れても飽きないところです。さて、8月は何時行きましょうかねぇ……。