月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

浮世絵~Floating World(第1期)@三菱一号館美術館

三菱一号館美術館で浮世絵展をやるというのを聞いた時、あの西洋建築で浮世絵というのも妙な感じですけど、東博の表慶館を浮世絵用の展示等にしたら外国人観光客が増えるんじゃないかな?などということを考えている私にはぴったりなのかも、と思いました。
そんな三菱一号館での浮世絵展が始まってましたので、行って来ましたわけです。
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今回の展示物は、川崎にある砂子の里資料館というところが収集した斎藤コレクションいうもの。この砂子の里資料館は川崎駅からもほど近い旧東海道沿いにあるこの資料館はとても小さな建物なんですが、収蔵品はすごい数のようです。

余談ですが、この資料館のある辺りの旧東海道は周りよりも50cmほど高くなった微高地を通っていて、旧多摩川の堆積作用で砂がたまったところなので砂子なのでは無いかと勘繰ったりしますが、とりあえず浮世絵には無関係な話でございます。*1


展示の方は3期に分かれていて、今やっている1期目が美人画、2期目が風景画、3期目が明治以降の新版画という感じ。個人的には3期>2期>1期の順で期待です。いやだって、浮世絵に描かれた女性を見ても萌えないし……*2


そんなわけで美人画を飛ばしてしまうと殆ど残らないので印象が薄いのですが、肉筆浮世絵の展示方法がなかなか良かった。三菱一号館美術館3階の一番大きい部屋に浮島のように置かれた人乗せの高さ程度のケースに一幅ずつ肉筆浮世絵の掛け軸が掛けられていまして、まさに「Floating World」。

それと、箸休めのように所々に展示されるロートレックもいい感じ。19世紀末のジャポニスムって影響力抜群だったんだなと感じられます。

あと、一番最後の部屋にあった、国芳忠臣蔵とか、風景を描いた浮世絵とかも好きですね。というか、少しでも風景を描いた浮世絵が有って助かりましたわ……。



と、一体この文が何の感想かよくわからなくなってきましたが、量は充分、欧州のジャポニスムの影響も合わせて見ることができる展示方法も良いので、浮世絵の美人画に抵抗のない方は見ておくべきじゃないかなと思います、って全く説得力がありませんが……

*1:電子国土web.Nextで砂子の辺りを表示した上で、[主題情報]-[明治時代の低湿地]にチェックを入れてみると、旧東海道の周りが低湿地なのが判ります。

*2:女性の美の基準が違いすぎて。目の細い方が美人とか、ちょっと……